まずは、明けましておめでとうございます。今年も面白いと思える本に出合えますように。

さて、韓国旅行中に読もうと思って、この文庫を持って行ったのですが、毎日あちこち歩き回って疲れ果て夜はぐっすり・・・だったので、本を読む余裕などありませんでした。でも、私でなく夫が旅行中にこの本を読んだので、少なくとも持っていたことが無駄にならずに済みました。

というわけで、私は日本に帰ってから読みました(笑)

私は、サッカーにそれほど興味があるわけではないので、ワールドカップの観戦記としてというよりも、沢木耕太郎が日本と韓国を慌しく往復した旅行記としての部分を期待してこの『杯(カップ)―緑の海へ』を読みました。

そして、やはり読んでいて興味深く、面白かったのは、沢木さんが試合会場目指して韓国を動き回り、地元の人と触れ合う場面でした。特に韓国のサポーターの若者二人に光州からソウルの新村まで車に乗せて行ってもらったところなどは、心温まりました。

もちろん、日本がトルコに負けて韓国の人が歓声をあげて喜んだことなど、複雑な気持ちになるところもありました。

サッカーに関する知識はあまりない私ですが、ワールドカップ観戦記の部分(もちろんこの本のメイン)もそれなりに楽しめました。当時の日本、韓国それぞれの熱狂ぶりを思い出しました。

ただ、隠すことなく書かれた沢木さんのトルシエ監督嫌いが、監督に対する人物像など、やや公平な判断を欠いた描写になっているのでは?と感じました。

それにしても、2002年の日韓W杯の時には50代半ばの沢木さんが、日本と韓国を行ったり来たりするそのパワフルさには圧倒されてしまいました。私もあれくらい元気に飛び回れたらなぁ。旅には体力も必要ですね。

杯(カップ)―緑の海へ (新潮文庫)
沢木 耕太郎
新潮社
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