東野圭吾の小説を読むのは久しぶりでした。初めて読んだ東野圭吾の作品、『秘密』を読んで、その面白さにはまってからは、続けていくつかの作品を読んだりしていたのですが、そのうち何となく他の作家に興味が移り、ここ最近、東野圭吾の小説を読むことがなくなっていました。

実は、ガリレオシリーズを読むのは、この『容疑者Xの献身』が初めて。ドラマ『ガリレオ』にはまってから、初めてガリレオシリーズに興味を持ったのですが、『探偵ガリレオ』や『予知夢』よりも、やはりシリーズ最高傑作という評判のある『容疑者Xの献身』を読みたいと思ったのです。

普段ならシリーズものは最初の作品から順番に読むようにしているのですが、今回はいきなり『容疑者Xの献身』から読みました。多少異なる点はあるものの、ドラマで“ガリレオ先生”こと湯川学をはじめとする主要な登場人物の大体の人間関係は掴めていたので、特に困る事はありませんでした。

どれだけすごいトリックが仕掛けられたミステリーなのだろう?ということを楽しみにこの作品を読んだのですが、読み終えた時には、自分でも予想していなかったのですが、泣いてしまっていました。

物語の終盤にさしかかるまでは、特になんてことないありふれたミステリーだなぁと、思っていました。密かに想いを寄せる憧れの女性の為に、自ら殺人の証拠を隠蔽することに協力をする、見た目は冴えない中年男性の石神。ただ、彼は、分野は違えど湯川と同じく天才だった。だからこそ、一体どんなトリックなのかと期待した訳ですが、結局、私がそれに気付けたのは、もう物語が結末を迎える段階になってからでした。

確かに、そのトリックには驚きましたし、同時にやられた~と思いました。さすが東野圭吾!とも思いました。見事に騙されました。

でも、それだけじゃなかったんです。事件の真相を知った時は、そのトリックだけでなく、その動機、というか、その強い想いに、ただただ胸が熱くなってしまって、自然に涙が出てしまいました。

本当にいい作品を読んだという充実感でいっぱいになりました。読んで良かった♪『容疑者Xの献身』以上のものは期待できないかもしれませんが、そのうち『探偵ガリレオ』と『予知夢』も読んでみたいと思います。
もしかしたら、私の中で再び東野圭吾ブームが来るかもしれないので、とりあえず、カテゴリに東野圭吾も追加しちゃいました。来ないかもしれませんけど(笑)。

容疑者Xの献身 (文春文庫)
東野 圭吾
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