幻の女/ウイリアム・アイリッシュ

私が日頃好んで読むのは、ほとんど国内小説で、海外小説はそんなに読みません。でも、ふと海外の、しかもミステリー小説が読みたくなる時があります。どうも、私には年に何度かそういう時期があるみたいで、そういう時は、何冊か続けて海外小説を読んだりします。

この『幻の女』は、よくミステリー小説のガイドブックなどに、「古典的名作」などと紹介されていて、以前から気になっていた小説でした。

主人公のヘンダースンが外出先から家に帰ると、喧嘩別れした妻が何者かに殺害されていた。妻の首にはヘンダースンのネクタイが巻きついており、たちまち彼は容疑者にされてしまう。アリバイさえ証明出来ればいいのだけれど、事件が起きた時に街で知り合い、ヘンダースンと行動を共にした“幻の女”は見つからず、死刑執行の日が迫る!というのが、あらすじなのですが、これがもう、まさかの結末でした。

真犯人については、それはないでしょーーって思わずツッコミたくなる気もしましたが、ラストに至るまでの、“幻の女”の正体に徐々に近付いていく、その展開はかなりスリリングで楽しめました。かなり昔の作品のようですが、訳が良かったのか、私は古臭さを感じませんでしたし、重厚で読み応えのある小説でした。

幻の女 (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 9-1))
ウイリアム・アイリッシュ
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今回初めてウイリアム・アイリッシュの作品を読んだのですが、ウイリアム・アイリッシュは、もうひとつ別の、コーネル・ウールリッチという名義でも作品を残しているんですね。『幻の女』がかなり面白かったので、機会があれば別の作品も読んでみたいと思います。
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Comment

Name - +紙魚+  

Title - はじめまして。

幻の女、読んだことがあります。現代作品にあるような(というか私が読む本にはあるような)グロい描写とか過剰に刺激的な描写がなかったから古典的名作だなぁ~って思いました 笑 
ところで、この本を読んだとき、作中に「女性にとって帽子とは~」みたいなくだりがあり、そうなの~?と疑問に思っていたようなのです(自分のブログに書いてあった・・・)。
どんなくだりだったか自分で忘れちゃいました。どんな文章だったんでしょ。。。

2008.09.12 Fri 19:14
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Name - みらくる  

Title - 初めまして!

確かに、紙魚さんが仰る通り、最近のミステリー作品にあるような、刺激的な描写というのはないですね。
それでも、飽きさせることなく、ドキドキさせるところがスゴイですね!
昔の作品で、こうして今の時代まで読まれているというのは、やっぱり“名作”だからなのかもしれませんね^^

紙魚さんが、疑問に思われたのは、「その帽子は、たぶん彼女にとって、なにか自由の象徴のようなものなのだろう。」という部分でしょうか?
冒頭の「夜は若く、彼も若かったが、・・・」のようにわりと詩的な表現が多いので、私は特に疑問には思わなかったので、違ってたらごめんなさい><

2008.09.12 Fri 21:46
Edit | Reply |  

Name - +紙魚+  

Title - なるほど

そう言われれば詩的な表現が多かったです。
彼女にとっての自由の象徴だったのか。
きっとそれです!教えてくださってどうもありがとうございます。

2008.09.16 Tue 10:03
Edit | Reply |  

Name - みらくる  

Title - いえいえ~

紙魚さんが気になっていらっしゃったのは、その部分で合っていたのですね^^
良かったです~♪

2008.09.16 Tue 22:15
Edit | Reply |  

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