読書の喜びをひしひしと感じながら『陽気なギャングの日常と襲撃』を読みました。あっという間に読んでしまいました。やっぱり伊坂幸太郎はいいなぁ。それともこの本の前に読んだローレンス・ブロックの『八百万の死にざま』がよっぽど私には合わなかったのか。

陽気なギャングの日常と襲撃 (祥伝社文庫)

伊坂ファンならご存知の通り、この『陽気なギャングの日常と襲撃』は、『陽気なギャングが地球を回す』の続編にあたる作品です。前作を読んでいなくても楽しめるとは思いますが、どうせなら『陽気なギャングが地球を回す』を読んでからのほうが、登場人物に愛着も湧いて一層楽しめると思います。

陽気なギャングのメンバーは4人。それぞれに特別な能力を持っています。嘘を見抜く成瀬、演説の達人響野、精確な体内時計の持ち主雪子、そしてスリの名人久遠。

私なんかこういう設定だけでワクワクしちゃいます。

最初はメンバーそれぞれが別のちょっとした事件に関わるのですが、一見無関係なそれらの出来事がやがてひとつの大きな事件に結びついていく・・・という伊坂さん得意のストーリー展開となっています。

この陽気なギャングシリーズはとにかくキャラクターが魅力的。前作を読んだ時は、クールな成瀬がお気に入りでしたが、今作では久遠の愛くるしさにやられました。動物大好き、人間嫌いというちょっと変わった青年久遠。

ふと視線を横にやると、久遠がバス停の端にいつの間にか移動していて、しゃがんで、野良猫を撫でているのが見えた。


普段は生意気だったりするのですが、こういうところにキュンときました(笑)。

『重力ピエロ』や『魔王』のようにちょっとシリアスな伊坂作品が好きという人には物足りないのかもしれませんが、私はこの陽気なギャングシリーズや『チルドレン』みたいな軽快でコミカルな伊坂作品も好きなので、これからもこういう作品はバンバン書いて欲しいですね。細かいところにシャレが効いているし、本当に伊坂作品最高です!

最後に収録されたボーナストラック「海には、逃がしたのと同じだけのよい魚がいる。」という短篇も面白かった~。ありふれた日常の一コマも陽気なギャングのメンバーにかかればちょっとしたアクションドラマみたいになってしまうのですから。

陽気なギャングの日常と襲撃 (祥伝社文庫)陽気なギャングの日常と襲撃 (祥伝社文庫)
伊坂 幸太郎

祥伝社
売り上げランキング : 5320

Amazonで詳しく見る
スポンサーリンク
関連記事