ローレンス・ブロックのマット・スカダーシリーズ5作目となる『八百万の死にざま』。シリーズの1作目と2作目は読んだのですが、3、4作目は飛ばして『八百万の死にざま』を読みました。

八百万の死にざま (ハヤカワ・ミステリ文庫)

この『八百万の死にざま』はマット・スカダーシリーズの最高傑作だという評判だったので、早く読みたかったのです。

ところが、いざ読み始めてみると思いのほか作品に入り込めず、一気に読むというより毎日ちょっとずつ読み進めていくという感じで、読み終えるのに一ヶ月かかってしまいました。

スカダーは友人エレインの知り合いのキムというコールガールに足を洗いたいのだが、自分の代わりに彼女のヒモに話をつけて欲しいと依頼される。スカダーはキムのヒモのチャンスという男を捜し出し、キムが今の仕事から抜けたがっていることを伝えると、チャンスは思いのほかあっさりとキムが足を洗うことを承諾する。ところが、その後キムはホテルの一室で何者かに惨殺されてしまう・・・。

スカダーは誰に依頼された訳でもないが、キムを殺した犯人を見つけようと一人で捜査を開始します。真っ先に警察に容疑者として疑われたのはチャンスだった。スカダーはそのチャンスからキムを殺した犯人を見つけてもらいたいと依頼される。そこでスカダーは改めてキムを殺した犯人を捕まえるため本格的に捜査を始める。

あらすじはこんな感じです。最初はなかなか面白そうだと思って読み始めたのですが、中盤は期待していた手に汗握る展開というのではなく、禁酒をしているスカダーが酒を飲みたいという誘惑と戦う、心の葛藤が結構頻繁に描かれています。もともと“アル中探偵マット・スカダー”というくらいですから、それがストーリーに描かれるのは当然だと思うのですが、私が読んだ1作目、2作目と比べると今回はやけにその部分が長かったような気がして、私にはそれが退屈に感じられてしまいました。

しかも、事件の犯人も、真相も何だかちょっと拍子抜けでした。

1作目『過去からの弔鐘』が結構面白かったので、そのまま2作目、そして今回の『八百万の死にざま』と読み進めてきましたが、1作目以外はあまり面白いと思えませんでした・・・。

マット・スカダーシリーズを読むのはやめて『死体のC』でストップしているスー・グラフトンのキンジー・ミルホーン・シリーズを読むのを再開しようかなぁ。

八百万の死にざま (ハヤカワ・ミステリ文庫)八百万の死にざま (ハヤカワ・ミステリ文庫)
ローレンス ブロック,田口 俊樹

早川書房
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