よしもとばななって、私には合わないなぁって中学生の時に初めて読んだ時からなんとなく思ってました。でも、ある時ふと思いたって『アムリタ』を読んだらこれがピーンときて、もしかして今ならと思って以前(と言っても中学生の時だからかなーり前)に読んだ『キッチン』、『哀しい予感』、『うたかた/サンクチュアリ』などを改めて読み直したらこれがピ、ピーンときちゃいました。

大人になると味覚が変わって嫌いだった食べ物を食べれるようになるみたいに、本の好みや読んだ時の感想も変わるんだなぁって当たり前の事かもしれないけれどしみじみ思いました。

そんな感じですっかりよしもとばなな好きになってこの『海のふた』も読んだのですが、これも良かった。主人公のまりが徐々ににさびれてきた故郷に戻ってかき氷屋を始めるというストーリー。

なんでかき氷屋?ってそれは・・・

「美大で舞台美術を勉強したけれど、最終的にはさほど興味を持てなかった。私が人にほんとうに誇れるのは、いくら食べてもかき氷を嫌いにならなかったことぐらいだ。だから、私もかき氷屋をやろう。」


というまりの考えから。なんかもうこのシンプルさがいい。かき氷屋を始めたばかりの頃はもちろん色々と大変な事もあるんだけど、でも好きな場所で好きなものを仕事にしている、そういうまりがちょっと羨ましかったりもするんです。

そしてまりとはじめちゃん、女二人の友情がだんだんと深まっていく様子も読んでいてほんわかした気持ちになれました。二人の会話がじんわりと胸にしみこんできて、あぁ友達ってやっぱりいいもんだなぁって素直にそう思いました。

とりあえず、読み終わったら海で泳いでかき氷が食べたくなっちゃいます。そして、ちょっと自分の故郷の事やそこで過ごした子供の頃の夏の日を思い出したりしちゃいます。

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