『アヒルと鴨のコインロッカー』なんてタイトルを見ると、ちょっと可愛らしいストーリーを想像してしまいますが、とりあえず私が今まで読んだ伊坂幸太郎の小説の中では1番怖いと思うシーンが多い作品でした。だから面白くなかったという訳ではありません。

主人公の椎名が同じアパート住む河崎に誘われて本屋に広辞苑を奪いに行くという場面からいきなりストーリーが始まります。それだけでもうこのストーリーにグッと引き付けられてしまいます。また伊坂作品によくある現在と過去の場面を交互に描くという手法が使われているのですが、それがまた効果的で、徐々に謎が明らかになっていくというドキドキ感を十分に味わう事が出来ました。

私は伊坂幸太郎の小説を読み終わった後は大抵スカッと爽快な気分になるか、あるいはちょっとジーンときたりして、またいつか読み返そうっ!て思いながら本を閉じるのですがこの『アヒルと鴨のコインロッカー』に関してはすぐには読み返せないそうもありませんでした。
ストーリーの中には伊坂作品らしいユーモラスなシーンも散りばめられていて楽しかったりもするのですがやはり全体の雰囲気としては重い空気が漂っているので読み終えた後に結構ズシンときてしまいました。

アヒルと鴨のコインロッカー (創元推理文庫)
伊坂 幸太郎
東京創元社
売り上げランキング: 586


これまた映画化されてます・・・って映画化されない小説はないのかっていうくらいに色んな小説が映画化されますねぇ。河崎役は瑛太!

アヒルと鴨のコインロッカー [DVD]
アミューズソフトエンタテインメント (2008-01-25)
売り上げランキング: 2313
スポンサーリンク
関連記事