読み終えるまで時間が掛かってしまったのは、つまらないからじゃなく、一気に読んでしまうのがもったいなかったから。堀江さんの本を読む時は、いつもこういう気持ちになってしまいます。この『もののはずみ』は、堀江さんと「もの」との出会いが描かれています。堀江さんが惹かれるのは、新しいものよりもむしろ「ほんのちょっとむかしの」もの。例えば、それは珈琲挽だったり、陶製のペンギンだったり、「おまけ」でもらった黒い...

『きょうのできごと』(感想)を読んでから、他の作品も読んでみたいと思っていた柴崎友香の小説『青空感傷ツアー』を読みました。主人公の芽衣は26歳。大学を卒業して三年間勤めた会社を辞めたばかりの芽衣に音生から電話がかかってきて、東京駅に呼び出される。芽衣が音生と初めて会ったのは、予備校に通っていた頃。男友達の千秋に紹介された年下の音生は、完璧な外見のめちゃめちゃかわいい女の子だった。外見は文句なく完璧な...

有川浩の図書館戦争シリーズが文庫化されたら是非読んでみたいと思っているので、とりあえず文庫化を待つ間、有川浩作品の入門として、文庫化されている作品を読んでみることに。そこで、自衛隊三部作と呼ばれている三作品の中から、ざっとあらすじを読んで面白そうだった『海の底』を選びました。米軍横須賀基地で行われる桜祭りには多くの人々が訪れていた。そこに現れたのが、ザリガニをメートル級にしたような巨大な甲殻類。巨...

毎月毎月、文庫の新刊情報をチェックするのが楽しみだったりします。文庫派としては、好きな作家の作品や、気になる作品が文庫化されるのが待ち遠しいのです。早速、本やタウンの文庫近刊情報をチェックしました。さて、8月の個人的に気になる新刊文庫は・・・まず、河出文庫から山崎ナオコーラの『浮世でランチ』。山崎ナオコーラさんの小説は読んだことありません。映画にもなった『人のセックスを笑うな』を読んでみようかと思った...

発売を楽しみにしていた伊坂幸太郎の『終末のフール』。文庫化されて初めて読むので、一気に読んでしまうともったいないから、味わうようにちょっとずつ・・・と思ったんですけど、やっぱりあっという間に読んでしまいました。『終末のフール』は、「終末のフール」、「太陽のシール」、「籠城のビール」、「冬眠のガール」、「鋼鉄のウール」、「天体のヨール」、「演劇のオール」、「深海のポール」という8篇の短篇からなる作品です...