中井英夫の『虚無への供物』を久しぶりに再読。 最初に『虚無への供物』を読んでみたいと思ったのは、青木るえかのエッセイに『虚無への供物』のことが書いてあったのを読んで面白そうだと思ったから。その後もWEB本の雑誌の「作家の読書道」というコーナーで恩田陸さんが「中井英夫さんの『虚無への供物』は小学6年生で読んだのですが、今でも年1回は読みたくなりますね。」とおっしゃっていたり、同じく「作家の読書道」で三浦...

以前私のお気に入りの本『ダカフェ日記』について書きましたが(記事)、かなり久しぶりにダカフェ日記のサイトをチェックしたら、続編『続 ダカフェ日記』が出るとありました!いつも文庫本の新刊情報はチェックするのですが、単行本はチェックしないので今日まで全く知りませんでしたが、4/24に発売されたみたいです。あやうく見逃すところでした。...

よしもとばななの『チエちゃんと私』、これ好きです。先日買った文庫3冊(他2冊は長嶋有の『夕子ちゃんの近道』と角田光代の『しあわせのねだん』)はどれも私にとってはアタリでした。『チエちゃんと私』は、私の好きなよしもとばなな作品のひとつ『海のふた』に似ている気がします。主人公のカオリは四十ニ歳、従妹のチエちゃんは三十五歳。二人が一緒に暮らし始めて六年になる。チエちゃんの母親、つまりカオリのおばさんが亡く...

一番楽しみにしていた4月発売の新刊文庫、長嶋有の『夕子ちゃんの近道』。読書の喜びを感じさせてくれる小説でした。ここ最近に読んだ本の中ではダントツで大好きです!今までの私の長嶋有作品No.1は『ジャージの二人』でしたが、『夕子ちゃんの近道』がNo.1になりました。フラココ屋という西洋アンティーク専門店のアルバイトに雇われた主人公の僕。僕は倉庫代わりに使われているフラココ屋の二階に住んでいる。箪笥や鏡台、絵画...

私は角田光代の小説よりもエッセイが好きです。と言っても、小説の方はまだそれほど多くの作品を読んだわけではないので、もしかしたらこれから読む小説に私が好きだと思うものがあるのかもしれませんが。『しあわせのねだん』は、角田さんがお金を払って手に入れたさまざまなものについてのエッセイ。各エッセイのタイトルは「昼めし 977円」、「Suicaカード 5000円、定期入れ 4500円」、「ヘフティのチョコレート 3000円」、...

今日アマゾンから届いた文庫本がこちら。長嶋有の『夕子ちゃんの近道』、よしもとばななの『チエちゃんと私』、角田光代の『しあわせのねだん』の3冊。一番楽しみにしていたのは何と言っても長嶋有の『夕子ちゃんの近道』。文庫化された長嶋作品はもう全部買って読んじゃってるから早く未読の長嶋作品読みたかったんです。でも、週末は夫婦で釣りに行ったりいろいろバタバタするからこれは週明けにでもじっくり読もうかな。こんな...

先日、小林聡美主演の映画『めがね』を観たのですが、これが良かった~。小林聡美ともたいまさこの『やっぱり猫が好き』恩田姉妹コンビはやっぱりいい。『かもめ食堂』と『めがね』のDVD欲しいなぁ。一番欲しいのは『やっぱり猫が好き』のDVD-BOXですが。というわけで、また小林聡美さんのエッセイを再読。選んだのは『マダムだもの』。再読なのにやっぱり笑っちゃう、面白エッセイです。三谷幸喜さんと結婚してからのエッセイで、...

宮本輝は私が読書の魅力を知るきっかけとなった作家で、お気に入りの作品は何度も読み返しています。短篇集の『星々の悲しみ』もそんなお気に入り作品のひとつ。表題作『星々の悲しみ』の他、『西瓜トラック』、『北病棟』、『火』、『小旗』、『蝶』、『不良馬場』と全部で7つの短篇が収録されています。私が好きなのは表題作『星々の悲しみ』。主人公の志水靖高は大学入試に落ちて予備校に通い始めたばかりなのだが、ふと足を向...

江國香織の『ホリー・ガーデン』を久しぶりに再読。前に読んだ時も、この小説好きだなぁと思ったけれど、再読してもやっぱりよかった。眼鏡屋で働く果歩と、美術教師の静枝。二人は幼なじみで親友。果歩は5年ちかく前に別れた恋人津久井のことを忘れられずにいる。それは未練というのとは違っているのだけれど、とにかく津久井のこと、表情や着ていた服まで今でもはっきりと覚えている。そんな果歩を心配する一方で新しい恋に踏み...

野田知佑の本を読むようになったきっかけは、その名前を椎名誠のエッセイでたびたび目にしていたから。それに動物好きの私としてはカヌー犬として知られる野田さんの相棒ガクの存在も気になっていました。野田さんの著書はいろいろ読みましたが、私が一番好きなのは『ユーコン漂流』です。この『ユーコン漂流』は文字通りカナダとアラスカを流れるユーコン川をカヌーで下る旅についてのエッセイで、野田さん自身がこの旅を心から楽...