『風の歌を聴け』に続く村上春樹の青春三部作の第2弾『1973年のピンボール』。よく晴れた日曜日の朝、“僕”が目覚めると、両脇には双子の女の子がいた。名前を尋ねてみたものの、片方は「名乗るほどの名前じゃないわ」と言い、もう片方も「実際、たいした名前じゃないの」と言う。この何とも不思議な出会いから、まるで当然のことのように僕のアパートで双子との同居生活がはじまります。一方僕の友人“鼠”は、大学を辞めてから三年...

村上春樹の『風の歌を聴け』。村上春樹のデビュー作であり、いわゆる“青春三部作”と言われる作品のひとつ。私は、“青春三部作”と言われている『風の歌を聴け』、『1973年のピンボール』、『羊をめぐる冒険』はどれも好きです。「完璧な文章などといったものは存在しない。完璧な絶望が存在しないようにね。」こんな出だしで始まる『風の歌を聴け』。この話は1970年の8月8日に始まり、18日後の8月26日に終ります。主人公の“僕”と友...

絲山秋子のデビュー作『イッツ・オンリー・トーク』。この『イッツ・オンリー・トーク』には、表題作『イッツ・オンリー・トーク』の他に『第七障害』という作品が収録されています。実は私は表題作よりも同時収録の『第七障害』の方が気に入っています。『イッツ・オンリー・トーク』の方はさらっと紹介すると、主人公の橘優子の周囲に集まる男性は、大学時代の友人で今は都議会議員の本間、同じく大学時代の友人バッハ、出会い系...

10月27日から11月9日の2週間は読書週間ですね。私は読書週間だからといっていつもよりたくさん本を読むとかいう訳ではないのですが、ただ、経済関連本以外の本は読まない夫にはせめて小説とかエッセイを読んで欲しいなぁと思ったりします。と言うのも、もともと私が読書好きになったのは夫が本を読んでいたからなのです。大学生の頃、当時付き合っていた夫のアパートに遊びに行った時、なぜかキッチンの流しの下に小説が並んでいた...

もともと映画の『かもめ食堂』が好きで、原作はどうなんだろうと気になっていたので、これも文庫化を機に読みました。もともと原作あっての映画なわけですから、変な言い方になってしまいますが、映画の『かもめ食堂』の雰囲気そのままで、読んで良かったと思いました。もう一度映画を観たくなりました。先に映画を観てしまっているため、頭の中ではもう完璧に、サチエ=小林聡美、ミドリ=片桐はいり、マサコ=もたいまさこのイメ...

大好きな金城一紀のザ・ゾンビーズ・シリーズの第1弾『レヴォリューション No.3』を文庫化を機に再読しました。以前読んだ時の印象は、とにかく痛快な青春小説というものでした。主人公とその仲間たちは、おちこぼれ男子高に通っており、その偏差値が脳死と判定されてしまう血圧値ほどしかないこと、または殺しても死にそうにないことなどから周囲の人々からは“ゾンビ”と呼ばれている。そんな彼らが、ある目的のために一致団結、結...

先日読んだ東野圭吾の『容疑者Xの献身』が予想以上に面白かったので、順番は逆になりましたが、既にドラマ化されたガリレオシリーズ第1弾『探偵ガリレオ』の文庫本も早速購入して読みました。『容疑者Xの献身』の方は、映画は観ていませんし単行本では読んでいなかったので全く初めて読む内容でしたが、今回の『探偵ガリレオ』に関しては既にテレビで放送されたドラマ『ガリレオ』を観ていたので、ある程度内容を知ってしまってい...

毎月楽しみにしている本やタウンの文庫近刊情報をチェックしました。以下、あくまでも私が気になる文庫本だけを挙げています。まずは、講談社文庫から宮部みゆきの『日暮らし』(上)・(中)・(下)!!11月14日発売予定。これは嬉しいです♪宮部さんの時代小説も大好きなのでこの作品は文庫化を楽しみにしていました。前作の『ぼんくら』も面白かったですし♪でも、上・中・下の3巻かぁ。続いて講談社+α文庫から江國香織・いわさき...

ようやくサン=テグジュペリの『人間の土地』を読み終えました。先日再読した私の好きな作品、伊坂幸太郎の『砂漠』の中の西嶋という登場人物が、この『人間の土地』の中の文章をいくつか引用しているので、機会があったら是非読んでみたいと思っていたのです。最初に『砂漠』を読んだ時にもそう思っていたのに、読まずじまいで、結局、『砂漠』を再読した事で今度こそ!と思った訳なのです。そんなに分厚い本ではないのに、読み終...