小説だけでなく、色んな本を紹介したブックガイドを読むのも好きです。美味しそうな料理が出てくる小説を読むのが好きな私にピッタリだったのが、この『料理で読むミステリー』。実は最初は図書館で借りて読んだのですが、面白かったので自分の手元に置いておいて好きな時に好きなところをパラパラ読み返したいなーと思ったのです。しかしアマゾンや楽天ブックスには在庫がなく、だめもとで本屋で探したら見つかりました。紹介され...

この『きょうのできごと』は映画化された事で初めて原作があるという事を知りました。ちなみに映画はまだ観ていません。興味を持ったので一度読んでみたいと思っていたのですが、改めて読もうと思ったのは長嶋有と柴崎友香の対談を読んだから。その対談の中で長嶋有さんがアンソロジー『東京 19歳の物語』への参加を決めたのは「柴崎さんが書いていたから」とおっしゃっていたんです。私は長嶋有の小説が好きなので、その長嶋有...

私は本来ファンタジーなお話が好きではありません。そもそも自分の中に乙女チックな部分なんてこれっぽっちもないですし。それでも、江國ファンだし文庫化されれば読まずにはいられないですからこの『すきまのおともだちたち』だってちょっと迷いはしましたが発売後すぐに買いました。新聞記者の「私」が取材で訪れた街で道に迷い、やがて小さな女の子に出会う。その女の子は小さい(9歳)のに両親はおらずたった1人で暮らしている...

いつもならAmazonで本を買うところなのですが、今回は『砂漠』以外に欲しい本がなかなかなくって、でも1500円以上じゃないと送料無料にならないし。来月まで待とうかなぁとも思ったのですが、待ちきれなかったので結局近所にある小さな書店に買いに行きました。本当にこじんまりとした書店なので、もしかしたら置いてないかも、いや、でもそこは伊坂幸太郎だしと思いながら書店をウロウロしてみるとありました!しかも予想通り1冊...

殺された妻の復讐に燃える男・鈴木。しかし、鈴木の入念な復讐計画も空しく復讐相手が「押し屋」と呼ばれる殺し屋によって殺害されてしまう。「押し屋」を追う事になった鈴木、さらに2人の殺し屋「鯨」と「蝉」もそれぞれに「押し屋」を追う。これはダーク!前の記事の村上春樹の『アフターダーク』よりダーク。それにこれは伊坂幸太郎と村上春樹の世代の違いなのだろうけど、こっちの方がドライでクールでカッコイーと私は思う。...

村上春樹はこういう作品も書くんですね。全作品を読んだ訳ではないのであまり偉そうな事は言えませんが、私が今まで読んだ作品にはちょっとダークな部分があったとしても作品のそこかしこにふんわりソフトな雰囲気が漂っているように感じたのですが、この『アフターダーク』は飾り気がないというか、シンプルでリアリティがあってダーク。他の春樹作品だと自分と同じ現実の世界というよりはどこか別の世界の出来事のように感じられ...

私が初めて村上春樹の小説を読んだのは大学生になってからの事。記念すべき最初の村上作品は『ノルウェイの森』でした。ベストセラーと騒がれてから随分経ち、文庫になっていましたが確か本屋にズラーッと平積みになっていたように思います。それから色んな村上作品を読みました。小説もエッセイも。村上朝日堂シリーズのように面白おかしいエッセイも好きですが、この『遠い太鼓』のような旅行記も好きです。今回お盆休みの帰省の...

表題作『タンノイのエジンバラ』の他、『夜のあぐら』、『バルセロナの印象』、『三十歳』を収録した作品集。長嶋有の小説は私にとってはどれもこれもハズレがなく、全部アタリと言ってもいいくらい好きな作品ばかり。1番は以前書いた通り『ジャージの二人』なのですが、その他の作品もかなり気に入っています。どの作品もガツン☆という即効性はないけど後からじわじわ~っと効いてくる、そんな感じなんです。表題作『タンノイの...

江國香織の小説も好きだけどエッセイも好きです。小説とエッセイだと雰囲気が違う作家もいますが、江國さんの場合はわりと小説の雰囲気そのまんまな感じで、ふんわりとしたエッセイ。この『とるにたらないものもの』は『緑いろの信号』、『輪ゴム』、『レモンしぼり器』、『煙草』、『小さな鞄』など江國さんにとって「とるにたらないけれど、欠かせないもの。気になるもの。愛おしいもの。忘れられないもの。」について綴られたエ...

月が替わって1週間くらい経つと毎日本やタウンの文庫近刊情報をチェックするのが私の習慣のひとつになっています。値段が手頃で収納の場所も取らず、持ち運び便利な文庫本をこよなく愛する私としては毎月どの作家のどの作品が文庫化されるのかは最大の関心事なのです。そして、いつものように9月の近刊情報をあ行の出版社から順番にチェックしたところ、まず気になったのは9月5日発売予定の朝日文庫、開高健の『モンゴル大紀行』。...