梨木香歩の小説で好きなのはと言ったら、私は『西の魔女が死んだ』と『家守綺譚』。『西の魔女が死んだ』は映画化されましたね。何だか最近小説の感想を書く度に映画化の事を書いているような・・・。それくらい小説の映画化が頻繁なんですよね。私は『西の魔女が死んだ』の映画は観ていないのですが、パパ役が大森南朋だと知ったらちょっと観てみたくなりました。すぐに読み終えてしまえるくらい短い小説なので、久しぶりに『西の魔...

伊坂幸太郎の小説はどれもこれも好きだ好きだと繰り返していますが、やっぱり好きなんですよね。この『チルドレン』もそう。『チルドレン』は今現在私が読んだ伊坂作品の中で1、2を争うくらい好き。どの作品と争っているかと言うと『砂漠』なんですけど。2つの小説の共通点は「友情」っていうか「仲間」っていうかそんな感じでしょうか。決してベタベタした関係ではなくてドライなところがいい。『チルドレン』はとにもかくにも陣...

これも大好きな長嶋有の小説『パラレル』。同じように主人公が妻に浮気をされてしまう『ジャージの二人』と雰囲気は全然違っていて、ちょっとリアリティーがあって重苦しいところもあるんですが、でも好きなんです。特に印象に残ったのは風邪をひいた元妻を訪ねた主人公が帰る時「見送りはいいから」と言ったにもかかわらず妻が螺旋階段の手すりから主人公を見送っていたシーン。「いいから、寝ろってば」怒った声になる。急いで駆...

よしもとばななって、私には合わないなぁって中学生の時に初めて読んだ時からなんとなく思ってました。でも、ある時ふと思いたって『アムリタ』を読んだらこれがピーンときて、もしかして今ならと思って以前(と言っても中学生の時だからかなーり前)に読んだ『キッチン』、『哀しい予感』、『うたかた/サンクチュアリ』などを改めて読み直したらこれがピ、ピーンときちゃいました。大人になると味覚が変わって嫌いだった食べ物を...

『アヒルと鴨のコインロッカー』なんてタイトルを見ると、ちょっと可愛らしいストーリーを想像してしまいますが、とりあえず私が今まで読んだ伊坂幸太郎の小説の中では1番怖いと思うシーンが多い作品でした。だから面白くなかったという訳ではありません。主人公の椎名が同じアパート住む河崎に誘われて本屋に広辞苑を奪いに行くという場面からいきなりストーリーが始まります。それだけでもうこのストーリーにグッと引き付けられ...

伊坂幸太郎の『死神の精度』も伊坂作品の中ではかなり好きな作品です。と言っても今のところ伊坂作品の中に嫌いなものなんてないのですが(笑)。それから単行本の表紙のデザインもよかったんですが、私はこの文庫本の方がさらにかっこよくて好きです。主人公がミュージックに夢中な死神っていうだけで読む前からワクワクしました。だって伊坂作品に音楽は欠かせないと言ってもいいくらい、今までの作品の中でも音楽はいいスパイス...

金城一紀は私の好きな作家の一人なのですが、一つ困る事があるんです。それは、作品がなかなか文庫化されないという事。『GO』以外の今までの作品は全て図書館で借りて読みました。どの作品も面白かったし好きなので文庫化されたら必ず買って再読するつもりでいるんです。ところが、いっこうに文庫化される気配がないのです。一度『レヴォリューション No.3 』の文庫本の発売予定(確か角川文庫だったと思います)を近刊情報で目に...

嘘を見抜く名人、天才スリ、演説の達人、精確な体内時計を持つ女。このあらすじの出だし1行を読んだだけで絶対自分好みな小説だろうなぁと思っていましたが、実際読んだらその通りでした。こういう特殊な能力を持つ者が集まって何かをするっていう設定って好きなんです。映画で言えば『オーシャンズ11』シリーズとか、『X-MEN』とか『ファンタスティック・フォー』なんかもそう。でも考えてみたら私が今まで読んだ他の小説ではあ...

まず最初に一言。「何この表紙!?」私の手元にある文庫と違うんですけど。映画化されたのは知っていましたが、いつの間に表紙まで・・・。映画化とかドラマ化されるとすぐに本の表紙を変えちゃうのってどうなんでしょうね。さて、『ジャージの二人』ですがこれは私の長嶋有ナンバー1作品です。主人公「僕」の妻に対するイジイジした態度とかは、読んでいて思わずキーッて思ったりしますけど、でもそれも許せちゃうくらい面白かったで...

長嶋有と同じく私が最近になって好きになった作家が絲山秋子。『イッツ・オンリー・トーク』、『海の仙人』、『袋小路の男』のどれもが私の好きな小説。そして、特に好きなのがこの『逃亡くそたわけ』。ある出来事から精神病院に入院させられた「あたし」、花ちゃんが病院からの脱走を決意。それに強引に付き合わされるちょっと気弱な名古屋出身の「なごやん」との車での九州縦断を描いた小説なのですが、とにかくこの2人の旅(逃...