『風が強く吹いている』、『まほろ駅前多田便利軒』と三浦しをんの小説を読んで、次はどの作品を読もうかなぁと思って選んだのが『月魚』。古書店の店主とせどり屋の息子の話という設定が面白そうだと思いました。老舗の古書店『無窮堂』の三代目店主本田真志喜と卸専門の古本屋瀬名垣太一の二人は幼馴染。真志喜の祖父がせどりをしていた瀬名垣の父親に目をかけてくれるようになったのが縁で、幼い瀬名垣も『無窮堂』に出入りする...

これまでエッセイしか読まなかった三浦しをんの小説『風が強く吹いている』を読んで、その面白さにすっかり夢中になってしまいました。そして、なぜ今まで小説を読まなかったのか、ちょっと後悔しました。この『まほろ駅前多田便利軒』は、直木賞受賞作として注目していた作品。「あんたはきっと、来年は忙しくなる」。多田啓介が病院に入院している曽根田のばあちゃんにそう言われる場面から物語は始まります。心の中では曽根田の...

三浦しをんの小説を読むのは、これが初めて。エッセイは面白くて好きなのですが、そのエッセイでのしをんさんのイメージが強くて・・・。もともとスポーツものは私の好きなジャンル。それで、初めての三浦しをんの小説にこの『風が強く吹いている』を選びました。既に映画化もされて、すっかり有名な作品。竹青荘というボロアパートに住む寛政大学の四年生、清瀬灰二(ハイジ)。ハイジはある夜、万引きをしてコンビニの店員に追われ...