文庫化されたばかりの『5』を買って読もうと思っていたのですが、佐藤正午の代表作のひとつ『ジャンプ』をまだ読んでいなかったので、まずは『ジャンプ』を読むことにしました。主人公の三谷純之輔は翌日に出張を控えた夜、付き合って半年の恋人南雲みはると共にみはるの住むマンションへの道を歩いていた。酒はまるでダメな三谷だったが、その夜はみはるに連れて行かれたバーで“アブジンスキー”という強いカクテルを飲んだため、...

東京バンドワゴンシリーズ第2弾『シー・ラブズ・ユー 東京バンドワゴン』、ゆっくり読もうと思ったのに、あっという間に読み終えてしまいました。そして、この『シー・ラブズ・ユー』を読んで、私がこのシリーズのファンになることが確定!とにかく面白くて魅力あるシリーズ作品です。東京の下町で古本屋「東京バンドワゴン」を営む4世代の大家族堀田家。前作で堀田家の次男青と結婚し、正式に堀田家の一員となったすずみも加わり、...

小路幸也の『東京バンドワゴン』…いいっ!『東京公園』を読んで、何となく自分の好きなタイプの作家さんかも~と思っていましたが、今回この『東京バンドワゴン』を読んで、間違いないと確信しました。また一人好きな作家が増えて、そしてまた“東京バンドワゴン”という好きなシリーズ作品が出来たのは嬉しい。シリーズ第1弾の『東京バンドワゴン』。物語の中心となるのは東京の下町にある古本屋東京バンドワゴンを営む堀田家の面々...

小路幸也さんの小説を読むのは、この『東京公園』が初めて。読んでいる最中、思わずにんまりしてしまいました。何故なら、ものすごく好きな雰囲気の作品だったから。我ながらいい本選んだなぁって、嬉しくなってしまいました。主人公は、カメラマンを目指す大学生の志田圭司。圭司は公園に行き、そこにいる家族の写真を撮るのが好き。ある日、公園で若い母親と幼い娘の写真を撮ろうとしていた圭司に初島という男性が声をかけてきた...

『きょうのできごと』(感想)を読んでから、他の作品も読んでみたいと思っていた柴崎友香の小説『青空感傷ツアー』を読みました。主人公の芽衣は26歳。大学を卒業して三年間勤めた会社を辞めたばかりの芽衣に音生から電話がかかってきて、東京駅に呼び出される。芽衣が音生と初めて会ったのは、予備校に通っていた頃。男友達の千秋に紹介された年下の音生は、完璧な外見のめちゃめちゃかわいい女の子だった。外見は文句なく完璧な...

佐藤正午の『Y』、面白かったです。ますます他の作品も読んでみたくなりました。という事で、カテゴリに[佐藤正午]を追加しました。主人公の秋間文夫は出版社に勤務する会社員。妻は高校生の娘を連れて家を出て行ってしまった。そんな秋間の元に「親友」だったという北川健と名乗る男から電話が掛かってくるのだが、秋間にはその高校の同級生だったという北川についての記憶がまるでなく、顔すら思い出せなかった。しかし、北川は...

帰って来たわれらが〈怪しい探検隊〉!・・・と文庫の帯にもあるように実に久しぶりとなる椎名誠の怪しい探検隊シリーズ作品が文庫化されました。シリーズのファンとしては読まずにはいられません。しかも、タイトルからしてどうやら釣りがメインのようですし♪怪しい探検隊からガラッとメンバーが変わった雑魚釣り隊。隊長である椎名さん以外で、私が知っているメンバーは炊事班長のリンさんだけでした。しかも、活動内容も以前のよう...

これまでエッセイは読んでいたものの小説は読んだ事のなかった佐藤正午。この前『放蕩記』を読んで(感想はコチラ)、すごく好き!・・・というわけではないけどじわじわと良かったので、今度は『彼女について知ることのすべて』を読んでみました。「その夜わたしは人を殺しに車を走らせていた。」といういきなり驚きの一文から物語は始まります。しかし、読者にはすぐに事件は“わたし抜き”で起こってしまったことが分かり、そこから...

佐藤正午の『放蕩記』の文庫背表紙に「各章ごとに文体が変貌する、佐藤正午のみに書きうる傑作。」とあります。最後の佐藤正午のみに~というのは、大げさだと思うのですが、各章ごとに文体が変わるというのは、確かにその通り。例えば第一章の「Q&A」は、その名の通り一問一答形式で、主人公の作家海藤正夫がどのような人物なのかがぼんやりと分かるようになっています。第2章で通常の文体になったと思ったら、第三章の「手紙」で...

まずは、明けましておめでとうございます。今年も面白いと思える本に出合えますように。さて、韓国旅行中に読もうと思って、この文庫を持って行ったのですが、毎日あちこち歩き回って疲れ果て夜はぐっすり・・・だったので、本を読む余裕などありませんでした。でも、私でなく夫が旅行中にこの本を読んだので、少なくとも持っていたことが無駄にならずに済みました。というわけで、私は日本に帰ってから読みました(笑)私は、サッカ...