近藤史恵さんの名前は知っていましたが、作品を読むのはこれが初めて。文庫の帯には「大藪春彦賞受賞」とか、「第五回本屋大賞第2位」とか大きく書いてありますが、それは作品を選んだ理由ではありません。ただ、扱われているテーマが私好みだったというだけ。そのテーマというのが、自転車ロードレース。別に私は自転車ロードレースが好きというわけではありません。むしろこの『サクリファイス』を読むまで、興味を持ったことす...

文庫化を待ち望んでいた小林聡美さんのエッセイ『ワタシは最高にツイている』を読みました。幻冬舎文庫から出ている小林さんのエッセイはほとんど持っていて、どれもとても面白くて大好きなのです。小林さんのエッセイには、のほほんとした笑いがあって、私はそこが好きなんです。気取った感じもないし、小難しいことなんてひとつも書いてないから、気軽に読めますしね。ちょっと明るい気分になりたいなぁ~なんて時は、小林さんの...

秋だからというベタな理由で北村薫の『秋の花』を読みました。かなり久しぶりの再読です。『秋の花』は《円紫さんと私》シリーズの第三作。それまでの二作『空飛ぶ馬』、『夜の蝉』がほのぼのとした日常の謎解きミステリーだったのに対し、『秋の花』では女子高生が夜の学校の屋上から落ちて死ぬという、このシリーズとしてはショッキングな内容になっています。それに、前二作が短篇集であるのに対し、『秋の花』はシリーズ初の長...

シリーズ最新作『鷺と雪』が直木賞受賞したのを機に、未読だった北村薫のベッキーさんシリーズ第一作『街の灯』を読んでみることにしました。私自身、北村さんの小説を読むのは久しぶりでした。この『街の灯』には、「虚栄の市」、「銀座八丁」、そして表題作「街の灯」の三篇が収録されています。時は昭和7年、主人公の花村英子の父は、日本でも五本の指に折られる財閥の系列の、商事会社の社長。つまり、英子は何不自由ない暮ら...

金城一紀のゾンビーズシリーズの中で私が一番好きな作品『フライ,ダディ,フライ』がようやく文庫化され、喜び勇んで購入、早速再読・・・そして涙。断っておきますが『フライ,ダディ,フライ』は、他のゾンビーズシリーズ同様、愉快痛快なエンターテイメント性の高い作品です。でも、どうも私の涙腺がゆるいのか、涙がじわりと込み上げてきてしまうシーンが2、3ありました。再読なのに。『フライ,ダディ,フライ』の主役は四十七...

私は角田光代の小説よりもエッセイが好きです。と言っても、小説の方はまだそれほど多くの作品を読んだわけではないので、もしかしたらこれから読む小説に私が好きだと思うものがあるのかもしれませんが。『しあわせのねだん』は、角田さんがお金を払って手に入れたさまざまなものについてのエッセイ。各エッセイのタイトルは「昼めし 977円」、「Suicaカード 5000円、定期入れ 4500円」、「ヘフティのチョコレート 3000円」、...

先日、小林聡美主演の映画『めがね』を観たのですが、これが良かった~。小林聡美ともたいまさこの『やっぱり猫が好き』恩田姉妹コンビはやっぱりいい。『かもめ食堂』と『めがね』のDVD欲しいなぁ。一番欲しいのは『やっぱり猫が好き』のDVD-BOXですが。というわけで、また小林聡美さんのエッセイを再読。選んだのは『マダムだもの』。再読なのにやっぱり笑っちゃう、面白エッセイです。三谷幸喜さんと結婚してからのエッセイで、...

銀色夏生の『家族旅行あっちこっち』読みました。フォトエッセイということで、ほとんどが写真で読む部分が少なかったので、あっという間に読み終えてしまいました。じっくり読める本だと思っていたのですが・・・。オーストラリアのケアンズ、宮崎県の都井岬、韓国、金沢の4箇所を家族で旅した際のフォトエッセイ。私は旅行記を読むのが好きなのですが、この本は旅行の内容もあっさりしすぎていて期待していたような面白さはありませ...

川上弘美のエッセイが好きだと以前『あるようなないような』の感想(コチラ)の時に書きましたが、この『ゆっくりさよならをとなえる』も好き。どこが好きかというと、本や漫画の話が出てくるところだったりします。そういう意味では三浦しをんのエッセイも同じかなぁ。この『ゆっくりさよならをとなえる』は様々な新聞・雑誌に連載された文章を集めたエッセイ集。通底するのは、たぶん「本のこと」と「まごまごした感じ」なんだと...

女優の小林聡美さんが書くエッセイが大好きで、幻冬舎文庫から出ているエッセイはほとんど全部読みましたし、よく読み返します。飾らない言葉で書かれていて、とにかく笑えるエッセイなのです。読みながら時々声を出して笑ってしまうので、小林聡美のエッセイは絶対に家の中でしか読めません(笑)どのエッセイも面白いのですが、私の一番のお気に入りは小林聡美さんが憧れの留学を実現させた体験記『キウィおこぼれ留学記』。ただ...