『プレーンソング』を読んだら当然の流れのように続編にあたる『草の上の朝食』も読みたくなってしまったので、続けてこちらも再読しました。『プレーンソング』は冬の終わりから夏まででしたが、この『草の上の朝食』は夏の終わりから晩秋までが描かれています。主人公のぼくの2LDKの部屋には、アキラとよう子、島田の3人が住み続けていて4人の共同生活は変わらず続いています。ただし、ぼくの生活にはちょっとした変化があります...

保坂和志の『プレーンソング』は、もう何度も読み返しているお気に入りの小説です。初めて読んだ保坂和志の小説がこの『プレーンソング』で、すぐに続編にあたる『草の上の朝食』も読みました。それで、その他の作品はどうかというと、『カンバセイション・ピース』や『季節の記憶』も読むには読んだのですが、こちらはあまりピンときませんでした・・・。そもそも『プレーンソング』を読もうと思ったのは、文庫の背表紙にもあるあら...

久しぶりに星野道夫の『旅をする木』を再読。この本を初めて読んだ時、これは何度も読み返す本になるだろうと漠然と感じました。『旅をする木』に限らず、星野さんの本を読むと、アラスカの自然や野生動物に対する温かい気持ちが、じんわりと沁みこんでくるのです。そして、見たこともないアラスカの森や海や川が目の前に広がるのです。アラスカの自然と野生動物の姿を写真におさめてきた星野さんに対して私が勝手に抱いていたイメ...

宮部みゆきの『ぼんくら』は、半村良の『どぶどろ』という小説へのオマージュである・・・というようなことをどこかで目にした覚えがあり、書店をぶらぶらしていた時にたまたまその『どぶどろ』が平積みになっていたので、読んでみようかなと思い、いかにも時代小説っぽい渋い表紙の文庫を手にレジに向かったのです。この『どぶどろ』の扶桑社文庫版には、宮部みゆきさんが『平吉の“幸せ”』という『どぶどろ』への思い入れたっぷりの...