保坂和志の『プレーンソング』、『草の上の朝食』を読んだら猫つながりで浅暮三文の『嘘猫』を読み返したくなったので、本棚から引っ張り出して再読。これもお気に入りの一冊なのです。猫はよく分からない。いるようでいて、いないし、いないようでいて、いる。それに嘘をつく。大きな嘘、小さな嘘、いろいろな嘘を。こんな出だしで始まる『嘘猫』の主人公の「僕」は著者の浅暮三文本人。1984年、24歳だった僕は、コピーライターと...