もともと映画の『かもめ食堂』が好きで、原作はどうなんだろうと気になっていたので、これも文庫化を機に読みました。もともと原作あっての映画なわけですから、変な言い方になってしまいますが、映画の『かもめ食堂』の雰囲気そのままで、読んで良かったと思いました。もう一度映画を観たくなりました。先に映画を観てしまっているため、頭の中ではもう完璧に、サチエ=小林聡美、ミドリ=片桐はいり、マサコ=もたいまさこのイメ...

東野圭吾の小説を読むのは久しぶりでした。初めて読んだ東野圭吾の作品、『秘密』を読んで、その面白さにはまってからは、続けていくつかの作品を読んだりしていたのですが、そのうち何となく他の作家に興味が移り、ここ最近、東野圭吾の小説を読むことがなくなっていました。実は、ガリレオシリーズを読むのは、この『容疑者Xの献身』が初めて。ドラマ『ガリレオ』にはまってから、初めてガリレオシリーズに興味を持ったのですが...

宮本輝は、私の好きな作家の一人です。特に初期の作品が好きなのですが、その中でも一番好きなのが『優駿』です。今までに何度も読み返しているのですが、特に天高く馬肥ゆる秋になると、『優駿』を読みたくなります。この『優駿』の文庫本は今から10年前、私が大学生の時に買ったものです。今でも表紙は変わっていないのでしょうか?最初に『優駿』を読もうと思ったのは、ただ単に、この小説が競馬(というよりは競走馬)を扱った...

この『きょうのできごと』は映画化された事で初めて原作があるという事を知りました。ちなみに映画はまだ観ていません。興味を持ったので一度読んでみたいと思っていたのですが、改めて読もうと思ったのは長嶋有と柴崎友香の対談を読んだから。その対談の中で長嶋有さんがアンソロジー『東京 19歳の物語』への参加を決めたのは「柴崎さんが書いていたから」とおっしゃっていたんです。私は長嶋有の小説が好きなので、その長嶋有...

梨木香歩の小説で好きなのはと言ったら、私は『西の魔女が死んだ』と『家守綺譚』。『西の魔女が死んだ』は映画化されましたね。何だか最近小説の感想を書く度に映画化の事を書いているような・・・。それくらい小説の映画化が頻繁なんですよね。私は『西の魔女が死んだ』の映画は観ていないのですが、パパ役が大森南朋だと知ったらちょっと観てみたくなりました。すぐに読み終えてしまえるくらい短い小説なので、久しぶりに『西の魔...

『アヒルと鴨のコインロッカー』なんてタイトルを見ると、ちょっと可愛らしいストーリーを想像してしまいますが、とりあえず私が今まで読んだ伊坂幸太郎の小説の中では1番怖いと思うシーンが多い作品でした。だから面白くなかったという訳ではありません。主人公の椎名が同じアパート住む河崎に誘われて本屋に広辞苑を奪いに行くという場面からいきなりストーリーが始まります。それだけでもうこのストーリーにグッと引き付けられ...

伊坂幸太郎の『死神の精度』も伊坂作品の中ではかなり好きな作品です。と言っても今のところ伊坂作品の中に嫌いなものなんてないのですが(笑)。それから単行本の表紙のデザインもよかったんですが、私はこの文庫本の方がさらにかっこよくて好きです。主人公がミュージックに夢中な死神っていうだけで読む前からワクワクしました。だって伊坂作品に音楽は欠かせないと言ってもいいくらい、今までの作品の中でも音楽はいいスパイス...

嘘を見抜く名人、天才スリ、演説の達人、精確な体内時計を持つ女。このあらすじの出だし1行を読んだだけで絶対自分好みな小説だろうなぁと思っていましたが、実際読んだらその通りでした。こういう特殊な能力を持つ者が集まって何かをするっていう設定って好きなんです。映画で言えば『オーシャンズ11』シリーズとか、『X-MEN』とか『ファンタスティック・フォー』なんかもそう。でも考えてみたら私が今まで読んだ他の小説ではあ...

まず最初に一言。「何この表紙!?」私の手元にある文庫と違うんですけど。映画化されたのは知っていましたが、いつの間に表紙まで・・・。映画化とかドラマ化されるとすぐに本の表紙を変えちゃうのってどうなんでしょうね。さて、『ジャージの二人』ですがこれは私の長嶋有ナンバー1作品です。主人公「僕」の妻に対するイジイジした態度とかは、読んでいて思わずキーッて思ったりしますけど、でもそれも許せちゃうくらい面白かったで...

長嶋有と同じく私が最近になって好きになった作家が絲山秋子。『イッツ・オンリー・トーク』、『海の仙人』、『袋小路の男』のどれもが私の好きな小説。そして、特に好きなのがこの『逃亡くそたわけ』。ある出来事から精神病院に入院させられた「あたし」、花ちゃんが病院からの脱走を決意。それに強引に付き合わされるちょっと気弱な名古屋出身の「なごやん」との車での九州縦断を描いた小説なのですが、とにかくこの2人の旅(逃...