宮本輝は私が読書の魅力を知るきっかけとなった作家で、お気に入りの作品は何度も読み返しています。短篇集の『星々の悲しみ』もそんなお気に入り作品のひとつ。表題作『星々の悲しみ』の他、『西瓜トラック』、『北病棟』、『火』、『小旗』、『蝶』、『不良馬場』と全部で7つの短篇が収録されています。私が好きなのは表題作『星々の悲しみ』。主人公の志水靖高は大学入試に落ちて予備校に通い始めたばかりなのだが、ふと足を向...

宮本輝は私にとって読書というものにどっぷりはまるきっかけとなった作家。もちろん著作の全てが好きという訳ではなく、私の好みはどちらかというと初期の作品に多い。どこか暗い影があるような作品になぜか惹かれます。この『幻の光』もそう。表題作『幻の光』のほか『夜桜』、『こうもり』、『寝台車』の全4編が収録されています。なかでも表題作である『幻の光』は、全体的に暗いトーンで描かれた作品なのですが、一番印象に残...

宮本輝は、私の好きな作家の一人です。特に初期の作品が好きなのですが、その中でも一番好きなのが『優駿』です。今までに何度も読み返しているのですが、特に天高く馬肥ゆる秋になると、『優駿』を読みたくなります。この『優駿』の文庫本は今から10年前、私が大学生の時に買ったものです。今でも表紙は変わっていないのでしょうか?最初に『優駿』を読もうと思ったのは、ただ単に、この小説が競馬(というよりは競走馬)を扱った...