初めて読んだ新田次郎の小説『孤高の人』で私はすっかり新田次郎が描く世界に引き込まれてしまいました。『八甲田山死の彷徨』もやはり夢中になって読みました。新田次郎の小説の多くがそうであるように、この『八甲田山死の彷徨』も実話を基にした小説です。しかし、あくまでも小説でありノンフィクションではありません。日露戦争の開戦がいよいよ現実味を帯びてきた明治35年、日本陸軍は日露戦争開戦に備え、万一鉄路及び道路が...