Home

読書メモ。

あたしンちファンブックの発売日について

9月に「あたしンち コミック15周年!」という記事を書いた時は「あたしンちファンブック」の発売予定は11月でした。

11月になって、一体いつ発売されるのだろうと思い始めていたところ、あたしンちWEBのニュースに『「あたしンちファンブック」発売日についてのお知らせ』がありました。

お知らせの内容は以下のとおり。

あたしンち公式ファンブックの発売日について、
これまで11月発売予定とお知らせしていましたが、
都合により、今冬発売とさせていただくことになりました。

詳細は、あらためてこのあたしンちWEBでお伝えいたします。
どうぞよろしくお願いいたします。


また、あたしンちWEBにある編集部ブログの11月14日の記事でも同じような内容のお知らせがありました。『あたしンち公式ファンブック』は現在、鋭意制作中だそうです。

あたしンちファンブック、今冬発売ですか・・・。なかなか曖昧な表現ですねぇ(;・∀・)

マメにあたしンちWEBをチェックするようにしようっと!

あたしンちWEB ≪メディアファクトリーの公式サイト≫

また、同じ11月14日の記事でもう1冊のあたしンち関連本についてのお知らせがありました。それによると、アニメあたしンちのオリジナルストーリー10本分を収録した、初のアニメコミック『アニメあたしンち〜タチバナ家方面、今日も晴れ!』が12月18日(金)に発売されるようです。

秋の花/北村薫

秋だからというベタな理由で北村薫の『秋の花』を読みました。かなり久しぶりの再読です。

『秋の花』は《円紫さんと私》シリーズの第三作。それまでの二作『空飛ぶ馬』、『夜の蝉』がほのぼのとした日常の謎解きミステリーだったのに対し、『秋の花』では女子高生が夜の学校の屋上から落ちて死ぬという、このシリーズとしてはショッキングな内容になっています。それに、前二作が短篇集であるのに対し、『秋の花』はシリーズ初の長編。

ある日主人公の《私》の家の郵便受けに高校の教科書のコピーが入っていた。アダム・スミスの『国富論』について書かれていることからしてどうやら政治経済の教科書の1ページのようで、その中の一語、“見えざる手”が赤いサインペンでマークしてあった・・・。

それをきっかけに《私》は、最近母校の女子高で起きた事件に関わるようになります。その女子高では文化祭の準備をしていた夜の校舎の屋上からある生徒が落ちて亡くなるという事件が起きたのですが、死んだのは《私》の家の近所の女の子で、《私》も知っている津田さんという子。津田さんの幼馴染で親友の和泉さんは、津田さんの死に深いショックを受け学校も休みがちになってしまう。

顔見知り程度ではあるけれど、二人を知る三つ年上の先輩の《私》に、救いを求めるかのように思える和泉さんの行動。津田さんはなぜ夜に一人で屋上にいたのか?自ら死を選んだのか、それとも・・・。

《私》は和泉さんや母校の先生、後輩たちに話を聞いてはみるものの真相には迫れず、お手上げ状態になり、最後には円紫さんに助けを求めるというこのシリーズお決まりのパターンで、《私》から事件の内容と《私》が集めた情報を聞いた円紫さんがあっさりと謎を解いてしまいます。

再読にも関わらず、円紫さんの口から事件の真相が明らかにされる件を読んだ時は、背筋が冷たくなりました。

ミステリー小説には、残虐で暴力的なシーンを繰り返すことで読者に恐怖を与えるようなものもありますが、北村さんの小説はそうではありません。この『秋の花』だって、《私》が大学の友人の正ちゃん、江美ちゃんと女子大生らしく楽しく過ごす日々が描かれていて、とてもほのぼのとしています。それでも、ラストのシーンは人の心の暗い闇の部分が浮かび上がっていて、それが怖くて、悲しいのです。

結末は知っていたのに、ラスト近くでは目頭が熱くなってしまいました。

ちなみにこのシリーズのカバーイラストを描いているのは、漫画家の高野文子さん。雰囲気のある素敵なイラストです。

秋の花 (創元推理文庫)
北村 薫
東京創元社
売り上げランキング: 25643

国境の南、太陽の西/村上春樹

週末に夫と温泉旅館に一泊してのんびりしてきました。主婦にとって何より嬉しい上げ膳据え膳。もちろんお料理も美味しくて大満足でした♪

私はアルコールが全くダメなので食事の時にお酒は飲まないのですが、夫はビールを飲んでいました。でも、実は夫もそんなにお酒が強い方ではないので、食事の後はすぐに寝てしまいました。まだ夜の8時過ぎだったと思うのですが・・・。

いつものパターンなので、私は持ってきた文庫を読みました。それが村上春樹の『国境の南、太陽の西』。再読です。今回のようにちょっとした旅行に行く時は、読む読まないは別にして何か一冊文庫を持っていくのが私の習慣なのです。

秋の気配が深まってきたので何となくしっとりとした恋愛小説でも読もうかと思って本棚を眺めた結果『国境の南、太陽の西』を選んだわけですが、前に読んだ時の記憶が曖昧で今回再読してみて、途中でこれはしっとりとした恋愛小説とはちょっと違うということに気付きました。もし、この本を読んでいる途中で誰かに「何読んでるの?」などと言われて覗き込まれたら困るような描写が満載でした(笑)。

主人公の男は今は結婚していて妻と幼い娘二人と裕福で幸せな生活を送っているのですが、この主人公ハジメくんには、ずっと忘れられない女性がいるのです。それが小学生の時に仲良くしていた島本さん。その島本さんに再会し、妻に嘘をついて島本さんと会ううちに彼女への気持ちが抑えきれなくなってしまう・・・。

島本さんとは別々の中学に通うことで会わなくなり、主人公は高校生の時には別の女の子イズミと付き合います。ところが、どうしようもない行動でイズミを裏切り深く傷付けてしまいます。さらに島本さんと再会してからは島本さんのことを考えながら妻を抱くというこれまた本当にどうしようもない主人公。

村上春樹の小説の中でも好き嫌いがかなりハッキリ分かれそうですが、私は嫌いではないです。さすがに主人公には呆れちゃいますけどね。村上春樹風に言えば、やれやれという感じでしょうか。

でも、まあ高校生のカップルが学校の屋上でこんな会話を交わしたりするのが村上春樹の小説ですからね。

「怖いのよ」と彼女は言った。「なんだかこのごろ、ときどき殻のないかたつむりになったみたいな気持ちがするの」
「僕だって怖い」と僕は言った。「なんだかときどき水掻きのない蛙になったみたいな気持ちがする」


再読でしたが、確か主人公が女の子とジャズのレコードを聴いていたよなぁという程度の曖昧な記憶しかなく、ほとんど内容を忘れちゃっていたので、新鮮な気持ちで読めたし面白かったです。

国境の南、太陽の西 (講談社文庫)
村上 春樹
講談社
売り上げランキング: 3250

2009年12月発売予定の気になる文庫本

今年最後となる12月に発売される予定の文庫本から私の気になるものをチェックしました。

まずは講談社文庫からR・アンダーソン著、江國香織訳の『レターズ・フロム・ヘヴン』。この小説の存在自体知りませんでしたが、アマゾンで検索してみたら99年6月に単行本が発売されてました。江國さんの作品というわけではないのですが、内容が面白そうなので一応チェックしておきます。12月15日発売予定。

講談社+α文庫から戸田郁子の『ハングルの愉快な迷宮 私の韓国語小辞典』。これは単行本『手の大きいお嫁さん 私の韓国語小辞典』の改題なのか、それとも全く違う内容なのでしょうか?どちらにしてもちょっと読んでみたいです。12月21日発売予定。

新潮文庫から絲山秋子の『エスケイプ/アブセント』。

そして同じく新潮文庫から宮本輝の『花の回廊 流転の海 第五部』。この作品はシリーズが完結してから読みたいと思って手をつけていないのですが、5部でもまだ完結ではないのですねぇ(;・∀・)
新潮文庫は12月24日発売予定です。

最後に12月発売の文庫の中で私が一番楽しみなのが中公文庫から出る堀江敏幸の『一階でも二階でもない夜 回送電車(2)』。堀江敏幸ファンですから♪12月19日発売予定。

『レターズ・フロム・ヘヴン』 R・アンダーソン著 江國香織訳 講談社文庫 12/15
『一階でも二階でもない夜 回送電車(2)』 堀江敏幸 中公文庫 12/19
『ハングルの愉快な迷宮 私の韓国語小辞典』 戸田郁子 講談社+α文庫 12/21
『エスケイプ/アブセント』 絲山秋子 新潮文庫 12/24
『花の回廊 流転の海 第五部』 宮本輝 新潮文庫 12/24

陽気なギャングの日常と襲撃/伊坂幸太郎

読書の喜びをひしひしと感じながら『陽気なギャングの日常と襲撃』を読みました。あっという間に読んでしまいました。やっぱり伊坂幸太郎はいいなぁ。それともこの本の前に読んだローレンス・ブロックの『八百万の死にざま』がよっぽど私には合わなかったのか。

伊坂ファンならご存知の通り、この『陽気なギャングの日常と襲撃』は、『陽気なギャングが地球を回す』の続編にあたる作品です。前作を読んでいなくても楽しめるとは思いますが、どうせなら『陽気なギャングが地球を回す』を読んでからのほうが、登場人物に愛着も湧いて一層楽しめると思います。

陽気なギャングのメンバーは4人。それぞれに特別な能力を持っています。嘘を見抜く成瀬、演説の達人響野、精確な体内時計の持ち主雪子、そしてスリの名人久遠。

私なんかこういう設定だけでワクワクしちゃいます。

最初はメンバーそれぞれが別のちょっとした事件に関わるのですが、一見無関係なそれらの出来事がやがてひとつの大きな事件に結びついていく・・・という伊坂さん得意のストーリー展開となっています。

この陽気なギャングシリーズはとにかくキャラクターが魅力的。前作を読んだ時は、クールな成瀬がお気に入りでしたが、今作では久遠の愛くるしさにやられました。動物大好き、人間嫌いというちょっと変わった青年久遠。

ふと視線を横にやると、久遠がバス停の端にいつの間にか移動していて、しゃがんで、野良猫を撫でているのが見えた。


普段は生意気だったりするのですが、こういうところにキュンときました(笑)。

『重力ピエロ』や『魔王』のようにちょっとシリアスな伊坂作品が好きという人には物足りないのかもしれませんが、私はこの陽気なギャングシリーズや『チルドレン』みたいな軽快でコミカルな伊坂作品も好きなので、これからもこういう作品はバンバン書いて欲しいですね。細かいところにシャレが効いているし、本当に伊坂作品最高です!

最後に収録されたボーナストラック「海には、逃がしたのと同じだけのよい魚がいる。」という短篇も面白かった〜。ありふれた日常の一コマも陽気なギャングのメンバーにかかればちょっとしたアクションドラマみたいになってしまうのですから。

陽気なギャングの日常と襲撃 (祥伝社文庫)
伊坂 幸太郎
祥伝社
売り上げランキング: 947

Home

QRコード
QR
Others
あわせて読みたいブログパーツ

Page Top