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読書メモ。

人間の土地/サン=テグジュペリ

人間の土地 (新潮文庫)
人間の土地 (新潮文庫)サン=テグジュペリ

おすすめ平均
stars人類の皆様へ
stars「人間の土地」の意味
stars時代を超えて勇気をくれる、サンテグジュペリの代表的名著
stars新訳が待ち遠しい
stars精神としての人間

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ようやくサン=テグジュペリの『人間の土地』を読み終えました。先日再読した私の好きな作品、伊坂幸太郎の『砂漠』の中の西嶋という登場人物が、この『人間の土地』の中の文章をいくつか引用しているので、機会があったら是非読んでみたいと思っていたのです。最初に『砂漠』を読んだ時にもそう思っていたのに、読まずじまいで、結局、『砂漠』を再読した事で今度こそ!と思った訳なのです。

そんなに分厚い本ではないのに、読み終えるのに結構時間がかかってしまいました(;・∀・)

そういえば、伊坂幸太郎の『砂漠』に、主人公の北村と彼女の鳩麦さんが『人間の土地』について話す次のような会話がありました。

「僕も読んでみようかな」
「小説としては面白いのかなあ、どうだろう」鳩麦さんは気勢を削ぐようなことを言った。


確かに面白いというのとは、ちょっと違う気がしました。かと言って、難解な言葉が並んでいるというわけでもありません。ただ、ひとつの文章、ひとつの言葉にいちいち立ち止まってしまうのです。その意味を噛み締めるためというか、味わうためというか。

『人間の土地』は、飛行士だったサン=テグジュペリの様々な体験談を中心に描かれています。それが、単なる体験談に終わっているのなら、私はもっとスラスラとこの作品を読む事が出来たかもしれません。でも、実際はそうではなく、その体験を通して、人間、あるいはその人間が住むこの地球について、サン=テグジュペリ自身が感じたこと、考えたことが語られているのです。

印象に残った言葉を挙げていくときりがないのですが、一箇所だけ。

なんとはかない舞台の上で、演じられていることだ、人間の喜怒哀楽の身振りが!まだほとぼりもさめきらぬ溶岩の上に、かりそめに住みついたかと思うと、早くも次回の噴火の砂に、雪の猛威に脅やかされている人間が、あの永遠に対する憧れをどこから引き出してくるものなのか?彼らの文明にしても、脆弱な鍍金でしかないではないか、火山が、新しい海が、砂嵐がそれを亡ぼしうるのであってみれば。


それに、『砂漠』で西嶋が引用した「ぼくが泣いているのは、自分のことやなんかじゃないよ・・・・・・」という言葉にもハッとしました。これは、この前後を読まなければ意味が伝わらないと思いますが。

新潮文庫のカバー装画と解説を宮崎駿監督が担当されています。私がそれを意識して読んだからか、サン=テグジュペリの僚友の一人、メルモスが巨大な竜の竜巻の円柱を回避しながら、飛行し続けたという場面では、『天空の城ラピュタ』のワンシーンが頭に浮かびました(*´∀`)

これは、また何年か後に読み返してみたい作品です。その時は、また違う言葉や文章に心を動かされるような気がします。

『レヴォリューションNo.3』と『探偵ガリレオ』、そして『かもめ食堂』

今日、いつものようにアマゾンから注文していた本が届きました〜♪

今回買ったのは、文庫化を心待ちにしていた金城一紀の『レヴォリューションNo.3』(角川文庫)、東野圭吾の『探偵ガリレオ』(文春文庫)、そして群ようこの『かもめ食堂』(幻冬舎文庫)の計3冊の文庫本です。

金城一紀の『レヴォリューションNo.3』は、図書館で単行本を借りて1度読んではいるのですが、ゾンビーズシリーズの大ファンですし、何度でも読み返したいので、文庫化をずーっと楽しみにしていたのです。
そして今回、ようやくシリーズ第1弾である『レヴォリューションNo.3』が文庫化されましたヽ(*´∀`)ノ
今後もゾンビーズシリーズが続々と文庫化されることを期待しています!

東野圭吾の『探偵ガリレオ』は、先日読んだ『容疑者Xの献身』ですっかりガリレオ先生に興味津々になってしまったので、順番としては逆になりましたが、ガリレオシリーズ第1弾である『探偵ガリレオ』も早速買ってみました。
こちらの文庫本の帯も『容疑者Xの献身』同様、福山雅治&柴咲コウの映画『容疑者Xの献身』バージョンでした。

群ようこの『かもめ食堂』は、映画の大ファンで、文庫化されたら原作も読んでみたいと思っていたのですが、いつの間にやら、今年の8月に文庫化されていたので今回慌てて購入しました。
ただ、私としては、映画がかなり良かったので、逆に原作を読むのがちょっぴり不安だったりします(;´∀`)
群さんのエッセイは好きでかなり読んでいるのですが、小説を読むのは今回が初めてということになります。

かもめ食堂
もともと小林聡美さんが好きで、小林さんともたいまさこさんの『やっぱり猫が好き』姉妹が出演しているということで映画『かもめ食堂』を観たのですが、この作品のまったりとした感じが私は大好きです♪

袋小路の男/絲山秋子

袋小路の男 (講談社文庫 い 113-2)
袋小路の男 (講談社文庫 い 113-2)絲山 秋子

おすすめ平均
stars3作目が一番よかった
stars待ってました
stars恋のような、もの。
stars個人的な感想
starsセックスレスな男女関係の希望と可能性

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最近のお気に入り作家の一人、絲山秋子の『袋小路の男』。この小説も絲山秋子の作品の中では、かなり好きです。

『袋小路の男』には、大谷日向子が高校時代からずっと想いを寄せる先輩、小田切孝との12年間を描いた表題作『袋小路の男』の他、小田切孝の視点から描いた『小田切孝の言い分』、さらに前2作品とは関係のない『アーリオ オーリオ』という全部で3つの短編が収録されています。

表題作『袋小路の男』では、主人公の日向子が、高校生の時から、ずっと、ずーっと小田切孝という一人の男を想い続けるのですが、この小田切というのが、はっきり言って、そこまで想うほどの相手なんだろうか?というような男なのです!
出会った最初の時から、煙草や新聞を買いに行かされたり、名前もろくに覚えてくれなかったり、とにかく日向子は、小田切から散々な目にあっていると思うのだけれど、でも、日向子には、そういう男を好きになてしまったという悲愴感みたいなものがなくって、わりとあっけらかんとした感じすらしていて、私にはそれがよかったのです。
もし、これが、どうしようもない男を好きになって、振り回されてしまった、かわいそうな私、みたいなじめじめとしたトーンで描かれていたら、そういうのは苦手なので、最後まで読めなかったかもしれません。

大学に入学して他の男と付き合っても、就職して東京から大阪に行っても、小田切のことを忘れられずにいる日向子。でも、日向子にとって、小田切は、雲の上のような存在で、決して付き合えるなどとは考えたりしないのです。だけど、それが辛くなって、その辛さから逃れようと、他の男と付き合ってみたりするのですが、そうするとなんだかんだとどうでもいいような理由をつけて小田切から電話がかかってきたりして、結局、他の男ではやっぱりだめだと別れてしまう。

高校生の時からの12年間、とにかくそんなことの繰り返しばかりなのですが、日向子は気付いていないけれど、小田切が日向子のことを少なからず想っているというのが読んでいて分かるから、二人の未来になんとなく希望を持ちながら読み終えることが出来ました。

さらに、続く『小田切孝の言い分』を読めば、小田切は、日向子のことをどんな風に見ていて、どう思っていたのかが、はっきりとではないですが分かります。

最後に収録されている『アーリオ オーリオ』は、清掃工場に勤務する哲と、その姪で中学3年生の美由が、ある時一緒にプラネタリウムに行ったのをきっかけに、手紙のやり取りをするようになる、そんな二人の交流を描いた、しっとりとした雰囲気の作品です。実は、この『アーリオ オーリオ』もかなり好きだったりします(・∀・)

淋しい狩人/宮部みゆき

淋しい狩人 (新潮文庫)
淋しい狩人 (新潮文庫)宮部 みゆき

おすすめ平均
stars縦糸と横糸の織りなす不思議な味わいの作品
stars感情移入できるかどうか
stars長編の方がいいかなあ
stars六編の連作短編集
stars色々な意味での人間/人情小説

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宮部みゆきの小説にも好きな作品がたくさんあるのですが、そのひとつがこの『淋しい狩人』です。

東京の下町にある小さな古書店“田辺書店”の店主イワさんと、その孫で高校生の稔。『淋しい狩人』は、この田辺書店を舞台に繰り広げられる大小様々な事件を、イワさんと稔が解いていくという連作短編集です。

全部で6編の短編が収録されているのですが、その中には、いかにも宮部みゆきらしい、人間の裏側を暴き出すような、ぞっとするような事件が起きていたりします。

ですが、この作品では、事件そのものよりもむしろイワさんと稔、二人の漫才のようなやりとりが好きなので、一度読んで、もう謎が分かってしまった後でも、また読み返したりしています。
ちょっと高校生とは思えないくらい可愛らしい稔ですが、連作短編らしく、稔も作品の中で成長しており、だんだんとおじいちゃん離れしていく様子は、読んでいる私もイワさんと同じくちょっぴり淋しく思ったりしながら読みました。

宮部さんの長編小説をガッツリ楽しむのもいいですが、ちょっと軽い気持ちで楽しめる連作短編集もいいです( ´∀`)b

容疑者Xの献身/東野圭吾

容疑者Xの献身 (文春文庫 ひ 13-7)
容疑者Xの献身 (文春文庫 ひ 13-7)東野 圭吾

おすすめ平均
stars泣きました。
starsトリックはどうでもよくなりました
stars読めば気になるあの結末
stars謎に近づくにつれ高まる切なさ
stars参考にします

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東野圭吾の小説を読むのは久しぶりでした。初めて読んだ東野圭吾の作品、『秘密』を読んで、その面白さにはまってからは、続けていくつかの作品を読んだりしていたのですが、そのうち何となく他の作家に興味が移り、ここ最近、東野圭吾の小説を読むことがなくなっていました。

実は、ガリレオシリーズを読むのは、この『容疑者Xの献身』が初めて。ドラマ『ガリレオ』にはまってから、初めてガリレオシリーズに興味を持ったのですが、『探偵ガリレオ』や『予知夢』よりも、やはりシリーズ最高傑作という評判のある『容疑者Xの献身』を読みたいと思ったのです。
普段ならシリーズものは最初の作品から順番に読むようにしているのですが、今回はいきなり『容疑者Xの献身』から読みました。多少異なる点はあるものの、ドラマで“ガリレオ先生”こと湯川学をはじめとする主要な登場人物の大体の人間関係は掴めていたので、特に困る事はありませんでした。

どれだけすごいトリックが仕掛けられたミステリーなのだろう?ということを楽しみにこの作品を読んだのですが、読み終えた時には、自分でも予想していなかったのですが、泣いてしまっていました。

物語の終盤にさしかかるまでは、特になんてことないありふれたミステリーだなぁと、思っていました。密かに想いを寄せる憧れの女性の為に、自ら殺人の証拠を隠蔽することに協力をする、見た目は冴えない中年男性の石神。ただ、彼は、分野は違えど湯川と同じく天才だった。だからこそ、一体どんなトリックなのかと期待した訳ですが、結局、私がそれに気付けたのは、もう物語が結末を迎える段階になってからでした。

確かに、そのトリックには驚きましたし、同時にやられた〜と思いました。さすが東野圭吾!とも思いました。見事に騙されました。
でも、それだけじゃなかったんです。事件の真相を知った時は、そのトリックだけでなく、その動機、というか、その強い想いに、ただただ胸が熱くなってしまって、自然に涙が出てしまいました(´;ω;`)

本当にいい作品を読んだという充実感でいっぱいになりました。読んで良かった♪『容疑者Xの献身』以上のものは期待できないかもしれませんが、そのうち『探偵ガリレオ』と『予知夢』も読んでみたいと思います。
もしかしたら、私の中で再び東野圭吾ブームが来るかもしれないので、とりあえず、カテゴリに東野圭吾も追加しちゃいました。来ないかもしれませんけど(笑)。

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プロフィール
管理人:みらくる
夫と二人の気ままな生活。とうとう三十路に突入。
とにかく本を読むのが好きです。ジャンルは問いません。
特に好きな作家は伊坂幸太郎、金城一紀、長嶋有、江國香織、村上春樹、堀江敏幸、宮部みゆき、よしもとばなな、絲山秋子、宮本輝。
値段が安くてサイズも小さく、持ち運び&収納に便利な文庫本が大好き!最近は図書館通いをしていないので読みたい本が文庫化されるのをただひたすらに待つ日々です。
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砂漠(Jノベル・コレクション) (Jノベル・コレクション)
砂漠/伊坂幸太郎
やっぱり良かった〜♪西嶋の変なしゃべり方がクセになる(笑)。 

フライ、ダディ、フライ (The zombies series (SECOND))
フライ,ダディ,フライ/金城一紀
ゾンビーズシリーズでの私のお気に入りキャラ舜臣が活躍!文庫化待ってまーす。

ジャージの二人 (集英社文庫 な 44-1)
ジャージの二人/長嶋有
いい年した父と息子が軽井沢でダラダラ過ごす、大人の夏休み?

間宮兄弟 (小学館文庫 え 4-1)
間宮兄弟/江國香織
まるでモテない間宮兄弟。でもモテない理由分かるなぁ(笑)

羊をめぐる冒険〈上〉 (講談社文庫) 羊をめぐる冒険〈下〉 (講談社文庫)
羊をめぐる冒険/村上春樹
村上春樹の長編で1番好きなのはコレ!でも本当は『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』とかなり迷いました。

いつか王子駅で (新潮文庫)
いつか王子駅で/堀江敏幸
かつての名馬の話がチラホラと。そこが私のツボ!

クロスファイア(上) (光文社文庫) クロスファイア(下) (光文社文庫)
クロスファイア/宮部みゆき
念力放火能力を持つ主人公淳子の孤独な戦いに思わず引き込まれます。

アムリタ〈上〉 (新潮文庫) アムリタ〈下〉 (新潮文庫)
アムリタ/吉本ばなな
不思議な話だけどじわ〜と心に沁みます。これを読んだから再びよしもとばななの小説を読むようになりました。

逃亡くそたわけ (講談社文庫)
逃亡くそたわけ/絲山秋子
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優駿〈上〉 優駿〈下〉
優駿/宮本輝
年に1回は読み返します。生産者、馬主・・・競馬の世界を取り扱った小説ではナンバー1!
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