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読書メモ。

国境の南、太陽の西/村上春樹

週末に夫と温泉旅館に一泊してのんびりしてきました。主婦にとって何より嬉しい上げ膳据え膳。もちろんお料理も美味しくて大満足でした♪

私はアルコールが全くダメなので食事の時にお酒は飲まないのですが、夫はビールを飲んでいました。でも、実は夫もそんなにお酒が強い方ではないので、食事の後はすぐに寝てしまいました。まだ夜の8時過ぎだったと思うのですが・・・。

いつものパターンなので、私は持ってきた文庫を読みました。それが村上春樹の『国境の南、太陽の西』。再読です。今回のようにちょっとした旅行に行く時は、読む読まないは別にして何か一冊文庫を持っていくのが私の習慣なのです。

秋の気配が深まってきたので何となくしっとりとした恋愛小説でも読もうかと思って本棚を眺めた結果『国境の南、太陽の西』を選んだわけですが、前に読んだ時の記憶が曖昧で今回再読してみて、途中でこれはしっとりとした恋愛小説とはちょっと違うということに気付きました。もし、この本を読んでいる途中で誰かに「何読んでるの?」などと言われて覗き込まれたら困るような描写が満載でした(笑)。

主人公の男は今は結婚していて妻と幼い娘二人と裕福で幸せな生活を送っているのですが、この主人公ハジメくんには、ずっと忘れられない女性がいるのです。それが小学生の時に仲良くしていた島本さん。その島本さんに再会し、妻に嘘をついて島本さんと会ううちに彼女への気持ちが抑えきれなくなってしまう・・・。

島本さんとは別々の中学に通うことで会わなくなり、主人公は高校生の時には別の女の子イズミと付き合います。ところが、どうしようもない行動でイズミを裏切り深く傷付けてしまいます。さらに島本さんと再会してからは島本さんのことを考えながら妻を抱くというこれまた本当にどうしようもない主人公。

村上春樹の小説の中でも好き嫌いがかなりハッキリ分かれそうですが、私は嫌いではないです。さすがに主人公には呆れちゃいますけどね。村上春樹風に言えば、やれやれという感じでしょうか。

でも、まあ高校生のカップルが学校の屋上でこんな会話を交わしたりするのが村上春樹の小説ですからね。

「怖いのよ」と彼女は言った。「なんだかこのごろ、ときどき殻のないかたつむりになったみたいな気持ちがするの」
「僕だって怖い」と僕は言った。「なんだかときどき水掻きのない蛙になったみたいな気持ちがする」


再読でしたが、確か主人公が女の子とジャズのレコードを聴いていたよなぁという程度の曖昧な記憶しかなく、ほとんど内容を忘れちゃっていたので、新鮮な気持ちで読めたし面白かったです。

国境の南、太陽の西 (講談社文庫)
村上 春樹
講談社
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2009年12月発売予定の気になる文庫本

今年最後となる12月に発売される予定の文庫本から私の気になるものをチェックしました。

まずは講談社文庫からR・アンダーソン著、江國香織訳の『レターズ・フロム・ヘヴン』。この小説の存在自体知りませんでしたが、アマゾンで検索してみたら99年6月に単行本が発売されてました。江國さんの作品というわけではないのですが、内容が面白そうなので一応チェックしておきます。12月15日発売予定。

講談社+α文庫から戸田郁子の『ハングルの愉快な迷宮 私の韓国語小辞典』。これは単行本『手の大きいお嫁さん 私の韓国語小辞典』の改題なのか、それとも全く違う内容なのでしょうか?どちらにしてもちょっと読んでみたいです。12月21日発売予定。

新潮文庫から絲山秋子の『エスケイプ/アブセント』。

そして同じく新潮文庫から宮本輝の『花の回廊 流転の海 第五部』。この作品はシリーズが完結してから読みたいと思って手をつけていないのですが、5部でもまだ完結ではないのですねぇ(;・∀・)
新潮文庫は12月24日発売予定です。

最後に12月発売の文庫の中で私が一番楽しみなのが中公文庫から出る堀江敏幸の『一階でも二階でもない夜 回送電車(2)』。堀江敏幸ファンですから♪12月19日発売予定。

『レターズ・フロム・ヘヴン』 R・アンダーソン著 江國香織訳 講談社文庫 12/15
『一階でも二階でもない夜 回送電車(2)』 堀江敏幸 中公文庫 12/19
『ハングルの愉快な迷宮 私の韓国語小辞典』 戸田郁子 講談社+α文庫 12/21
『エスケイプ/アブセント』 絲山秋子 新潮文庫 12/24
『花の回廊 流転の海 第五部』 宮本輝 新潮文庫 12/24

陽気なギャングの日常と襲撃/伊坂幸太郎

読書の喜びをひしひしと感じながら『陽気なギャングの日常と襲撃』を読みました。あっという間に読んでしまいました。やっぱり伊坂幸太郎はいいなぁ。それともこの本の前に読んだローレンス・ブロックの『八百万の死にざま』がよっぽど私には合わなかったのか。

伊坂ファンならご存知の通り、この『陽気なギャングの日常と襲撃』は、『陽気なギャングが地球を回す』の続編にあたる作品です。前作を読んでいなくても楽しめるとは思いますが、どうせなら『陽気なギャングが地球を回す』を読んでからのほうが、登場人物に愛着も湧いて一層楽しめると思います。

陽気なギャングのメンバーは4人。それぞれに特別な能力を持っています。嘘を見抜く成瀬、演説の達人響野、精確な体内時計の持ち主雪子、そしてスリの名人久遠。

私なんかこういう設定だけでワクワクしちゃいます。

最初はメンバーそれぞれが別のちょっとした事件に関わるのですが、一見無関係なそれらの出来事がやがてひとつの大きな事件に結びついていく・・・という伊坂さん得意のストーリー展開となっています。

この陽気なギャングシリーズはとにかくキャラクターが魅力的。前作を読んだ時は、クールな成瀬がお気に入りでしたが、今作では久遠の愛くるしさにやられました。動物大好き、人間嫌いというちょっと変わった青年久遠。

ふと視線を横にやると、久遠がバス停の端にいつの間にか移動していて、しゃがんで、野良猫を撫でているのが見えた。


普段は生意気だったりするのですが、こういうところにキュンときました(笑)。

『重力ピエロ』や『魔王』のようにちょっとシリアスな伊坂作品が好きという人には物足りないのかもしれませんが、私はこの陽気なギャングシリーズや『チルドレン』みたいな軽快でコミカルな伊坂作品も好きなので、これからもこういう作品はバンバン書いて欲しいですね。細かいところにシャレが効いているし、本当に伊坂作品最高です!

最後に収録されたボーナストラック「海には、逃がしたのと同じだけのよい魚がいる。」という短篇も面白かった〜。ありふれた日常の一コマも陽気なギャングのメンバーにかかればちょっとしたアクションドラマみたいになってしまうのですから。

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『あたしンち』15巻と『陽気なギャングの日常と襲撃』

発売されてからだいぶん時間が経ってしまいましたが、けらえいこの『あたしンち 15巻』と文庫化を待ちに待っていた伊坂幸太郎の『陽気なギャングの日常と襲撃』をAmazonで注文。本日届きました♪


ちなみに私が買ったあたしンち15巻は通常版です。

最近はほとんどマンガを買わないのですが、唯一買っているのがこの『あたしンち』。およそ1年に1冊のペースで新刊が発売されるのですが、それが楽しみで。何度読んでも面白いし、何度も読んでいるのに笑ってしまいます。

ちょっとトイレの滞在時間が長くなりそうだなぁと思うと(笑)私は『あたしンち』を1冊選んで持っていきます。そしてやっぱりトイレでもクスクス笑ってしまうのです。

伊坂幸太郎の『陽気なギャングの日常と襲撃』も文庫化を楽しみにしていました。単行本ほど値段が高いわけでも場所を取るわけでもないので、新書を買っても良かったのですが、『陽気なギャングが地球を回す』も文庫で買っていますし、本棚にきっちり揃えて並べるためにも文庫で買いたかったんです。

どっちもこれから読むのが楽しみです♪

八百万の死にざま/ローレンス・ブロック

ローレンス・ブロックのマット・スカダーシリーズ5作目となる『八百万の死にざま』。シリーズの1作目と2作目は読んだのですが、3、4作目は飛ばして『八百万の死にざま』を読みました。

この『八百万の死にざま』はマット・スカダーシリーズの最高傑作だという評判だったので、早く読みたかったのです。

ところが、いざ読み始めてみると思いのほか作品に入り込めず、一気に読むというより毎日ちょっとずつ読み進めていくという感じで、読み終えるのに一ヶ月かかってしまいました。

スカダーは友人エレインの知り合いのキムというコールガールに足を洗いたいのだが、自分の代わりに彼女のヒモに話をつけて欲しいと依頼される。スカダーはキムのヒモのチャンスという男を捜し出し、キムが今の仕事から抜けたがっていることを伝えると、チャンスは思いのほかあっさりとキムが足を洗うことを承諾する。ところが、その後キムはホテルの一室で何者かに惨殺されてしまう・・・。

スカダーは誰に依頼された訳でもないが、キムを殺した犯人を見つけようと一人で捜査を開始します。真っ先に警察に容疑者として疑われたのはチャンスだった。スカダーはそのチャンスからキムを殺した犯人を見つけてもらいたいと依頼される。そこでスカダーは改めてキムを殺した犯人を捕まえるため本格的に捜査を始める。

あらすじはこんな感じです。最初はなかなか面白そうだと思って読み始めたのですが、中盤は期待していた手に汗握る展開というのではなく、禁酒をしているスカダーが酒を飲みたいという誘惑と戦う、心の葛藤が結構頻繁に描かれています。もともと“アル中探偵マット・スカダー”というくらいですから、それがストーリーに描かれるのは当然だと思うのですが、私が読んだ1作目、2作目と比べると今回はやけにその部分が長かったような気がして、私にはそれが退屈に感じられてしまいました。

しかも、事件の犯人も、真相も何だかちょっと拍子抜けでした。

1作目『過去からの弔鐘』が結構面白かったので、そのまま2作目、そして今回の『八百万の死にざま』と読み進めてきましたが、1作目以外はあまり面白いと思えませんでした・・・。

マット・スカダーシリーズを読むのはやめて『死体のC』でストップしているスー・グラフトンのキンジー・ミルホーン・シリーズを読むのを再開しようかなぁ。

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